サラリーマンが副業するなら不動産
~多数のメリットを紹介~
今回はサラリーマンとして17年働きながらも不動産投資を行う「あきしま大家」氏にご寄稿いただきました。
あきしま大家氏曰く「不動産はサラリーマンの副業に適している」とのこと。
その理由を
- 安定した職種ゆえの融資の受けやすさ
- 隙間時間で行える物件管理
- 収入源増加に伴うリスクヘッジと資産拡大
の3点からご解説いただきました。
社会システムの変容に伴い、副業を行う流れが広がりつつあります。
副業を始めたいサラリーマンの方には注目の内容です。
おおや
あきしま大家氏
不動産投資家
中小企業サラリーマン歴17年。
2017年から副業として不動産投資を開始。
現在は区分マンション1室、戸建3戸を所有。
不動産投資以外にも複数の収入の柱を持つポートフォリオワーカーとして収入のリスク分散をしている。
ブログ:http://kodatetoushi.tokyo
Twitter:@kodatetoushi
副業サラリーマンは近年増加中
実際の経営を通して不動産の副業適正を実感
近年の働き方改革で多くの企業が副業を認めるようになり、副業サラリーマンが増加中です。
すでに多くのサラリーマンが不動産収入を得ています。
私は2017年から不動産投資を含む4つの副業をしているサラリーマン(歴17年)です。
妻と3人の子供がいるので給与は全て妻に渡し、副業で稼いだ収益と金融機関からの借り入れで不動産投資をしています。
- 「そんなに働いて辛くないの?」
- 「家族は到底理解してくれないでしょう?」
と言われますが、そこは時間の使い方と考え方次第です。
逆に専業サラリーマンだった時の方が時間の無駄遣いばかりでしたし、精神的にも辛い事が多かったくらいでした。
運用している物件は
- 築4年区分マンション(東京23区)
- 築57年戸建(千葉県千葉市)
- 築42年戸建(埼玉県所沢市)
- 築43年戸建(埼玉県川口市)
です。
生活に必要最低限のリフォームを施した広い家を安い賃料で入居者に提供する手法で、価格競争力を武器にして運用しています。
不動産投資家としてまだまだ駆け出しではありますが、サラリーマンの副業に不動産投資は本当にぴったりだと実感しています。
その理由を皆様にお伝えしていきます。
理由①安定した収入があるので融資を受けやすい
サラリーマンには社会的信用がある
不動産投資は、金融機関からの融資を受ける事が出来ます。
これは株式やFXなどの他の投資にはない不動産投資の特徴です。
サラリーマンは毎月安定した収入があるので
- 金融機関から信頼を得やすい
- 融資を受けやすい
傾向にあります。
その結果、少ない自己資金で物件を購入し家賃収入を得ることが可能です。
大変お恥ずかしい話ですが、私が不動産投資を始めた時の自己資金はわずか200万円しかありませんでした。
(私が自由に使える資金という意味で、妻が管理する家計の貯蓄は別にありました。)
運用資金がほとんどなかったので、金融機関からの借り入れが出来なければ資産運用すらままならない状態です。
それでも上記①②の物件は金融機関から借り入れをして購入したので、自己資金はほとんど使わず購入出来ました。
不動産投資を始めるまでは、サラリーマンが「社会的信用」を得られるとは思っていませんでした。
しかし、実際に中小企業サラリーマンの私でも自宅の住宅ローン(メガバンク)の他に
- 不動産投資ローン(地銀)
- 事業融資(日本政策金融公庫)
の融資を受ける事が出来ました。
他にも実際に物件が買えずに流れてしまったものの、融資承認を受けて借り入れ直前だった案件がいくつもあります。
この先ももう少し金融機関からの融資を受けて、物件を買い進めて規模を拡大するつもりです。
融資を受けるのはリスクを抱えるのと同じ
金融機関から融資を受けると言う事はリスクを抱える事と同じです。
甘い収支計画で安易に物件を購入すれば、所有する物件は未来へ進むにつれて資産ではなく負債へと変わっていきます。
仮に借り入れの返済額が現在の家賃収入の範囲で返せる額だとしても、それは将来の収支を約束するものではありません。
借り入れの残債をどんどん減らすには
- できるだけ良い条件で融資を受ける
- 物件の収益性をきちんと判断し収益性を高める
といった努力をしなければいけません。
不動産投資は長期投資。
利益を出すのにも、借り入れの残債を返すのにも時間が必要です。
だから早く始めたほうが目指す目標に早く近づきます。
これから不動産投資を始めようと考えている人は不安も多いと思いますが、なるべく早めの決断がお薦めです。
- 日々のサラリーマンライフを充実させている間
- 休日に家族と楽しい時間を過ごしている間
- 寝ている間
に、時間の経過に伴って勝手に資産を大きくしてくれます。
理由②不動産投資はサラリーマンをやりながら出来る
相場の動きが激しい投資は自分の時間が取れない
株式や仮想通貨は、値動きを表すチャートの変動が非常に激しいです。
特に激しい仮想通貨は、たった数時間で価格が2倍になったり半分になったりするもの。
私の体験談ですが、一時期仮想通貨に手を出してそれ以外の事全てに対して集中出来なくなってしまった事があります。
所有する仮想通貨のチャート変動が気になり、数分ごとにスマホを見てはハラハラドキドキ一喜一憂していました。
チャートの上昇時は良いですが、下落時の精神状態は最悪です。
仕事中でも家族と過ごす休日でも、チャートの動きの事しか考えられなくなります。
結局私の場合は仮想通貨にのめり込んで仕事も中途半端、家族との時間もチャートから目が離せなくなり家庭不和を起こす程でした。
自分でも驚く程周りが見えなくなってしまった苦い失敗体験です。
この体験から私は株式や仮想通貨ではなく、相場が安定していて自分の空いた時間に管理ができる不動産投資に特化する事にしました。
サラリーマンにとって仕事に集中出来る事はとても重要だと実感しています。
今の生活を支えているのは勤めている会社から貰う給料だからです。
不動産の管理業務は隙間時間でも可能
不動産投資は思っている以上に時間も手間もかかりません。
物件購入後は
- リフォーム
- 入居者募集
- 家賃の入金確認
- 退去精算
と言った賃貸管理業務は平日の隙間時間や土日でもできます。
もちろん、これらの作業のほとんどが業者へ委託可能です。
私の場合、入居者に対して自分で全てを対応する自主管理をしています。
サラリーマンの副業で不動産を自主管理するのは意外と珍しいかもしれません。
一度入居者が決まってしまえば、数年間は継続して住んでもらえます。
その期間、私は入居者とのやりとりにLINEを使っていますが連絡は滅多にありません。
そんなに頻繁にトラブルは発生しませんので、やる事と言えば毎月の家賃支払い日の入金確認という楽しみだけです。
自分が働いて労働対価を得る事に代わって物件が入居者に住環境を提供し、家賃という収益を生んでくれます。
全てを人任せにせず最低限の知識をつける
不動産投資は
- 不動産屋
- 金融機関
- リフォーム会社
- 管理会社
- 司法書士
など多くのパートナーと関わります。
プロを相手にして投資する時に大事なのは、最低限の知識は自分で勉強し全てをパートナーに任せない事です。
最低限の知識がないと相手の言いなりになって、いい様にカモにされてしまいます。
投資や事業は誰かに雇われて行うわけではないので、最後に責任を取るのは他の誰でもなく自分自身。
致命的な失敗や損失を出しても、誰も責任を取ってくれないことは肝に命じておくべきです。
その上で、本当に信頼できるパートナーに自分の責任で仕事を任せましょう。
理由③収入源を増やしてリスクヘッジと資産拡大ができる
社会の変化にも対応
給与が年齢に応じて上がる年功賃金や、定年まで安心して働ける終身雇用は既に崩壊しています。
終身雇用の代名詞だった大企業トヨタ自動車の豊田章男社長ですら、今やこのように発言する時代になりました。
これからの時代のサラリーマンには常にリストラや給料減などの「ある日突然収入を失うリスク」があります。
収入を得る方法を複数持つことの重要性が高まっていると言えるでしょう。
サラリーマンが不動産投資を行うと
- サラリーマン収入
- 家賃収入
でニ本の柱を持つ事になります。
これによって総収入を増やせますし、仮にサラリーマン収入が減ったり無くなっても不動産収入が生活を助けてくれるでしょう。
副業を不労所得にすると時間の余裕が生まれる
私は現在、サラリーマン以外に不動産投資を含む4つの副業をしています。
これは自分の中では、あくまでも一時的な措置です。
不動産投資以外の3つの副業収入は小さいものは十数万円から、大きいもので百数十万円ほど。
また報酬は時間に対するもの・成果に対するものなど様々ですが、共通しているのはどれも労働によって得ていることです。
私の場合、空いている時間は
- 平日の朝就業前
- 昼休み
- アフター5
- 土日祝の年間休日120日
となります。
当然自分の体は一つだけですし、妻と3人の子供との時間も大切にしたいため副業に充てられる時間は限られます。
今は不動産投資の規模拡大にむけて物件の購入資金を稼ぐ為に労働を伴う副業を行っていますが、失うものが少なからずあるのも事実です。
数年の間に、サラリーマンと不動産投資の二本の柱だけで十分な収入を得ることを目指しています。
現物資産の拡大が将来的な収入につながる
ところで私は不動産投資を始めてもうすぐ3年が経ちますが、自己資金は当時とあまり変わらずほとんど増えていません。
理由は資金が貯まると不動産物件を購入してしまうから。
ですが、その分不動産という現物資産を増やせているので自分の目指す姿には近づいているはずです。
不動産投資を始めた事で収入を大きく増やすことができました。
現在、家賃収入の大半を使って借り入れの返済と次の物件の購入費用を補填中です。
それでも借り入れ残債が減り、口座の現金が貯まっていくと精神的な安心に繋がります。
忙しいサラリーマンが、時間の余裕を保ちながらリスクヘッジと資産拡大ができるのはやはり不動産投資です。
不動産で経営者の感覚を養う
金銭の余裕が精神的な余裕を生む一方で、不動産運営を通じて会社経営者のようなお金に対する厳しい感覚を養うことも可能です。
私の場合は、これがサラリーマンの仕事でも大きく役立ちました。
具体的には
- 不動産投資を始めてから仕事で事業の業績アップ
- 部下指導育成などマネージメントを評価される事が増えて出世
といったことがありました。
経営の視点を経験した事で会社での自分の役割や立場を理解し、仕事の考え方・やり方が変わったからだと自己分析しています。
この事は、不動産投資で家賃収入を得たのと同じくらい大きなメリットでした。
不動産投資で会社に依存しないサラリーマンになれる
現状では、私はサラリーマン卒業を目指していません。
ですが、物件を順調に増やす事ができれば人生の選択肢も拡大するでしょう。
サラリーマンを卒業し独立して専業大家になれば、自分の時間が増えて今よりも人生の自由度が上がります。
サラリーマンの継続・卒業も自分で選ぶ事ができる、という事は重要です。
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