「保育園経営ってよく赤字ってきくけど実際どうなの?もうかる?」
保育園経営に興味があるけれど、お金周りの実態がつかめてない人も多いでしょう。
そこでこのページでは保育園経営の収益面について、土地活用プランナーの資格を持つ筆者が徹底解説していきます。
結論から申しあげますと、保育園経営は認可保育園であれば儲かります。
実際に保育園経営だけで年収7000万円超えの方もいらっしゃるくらいです。
事例をもとに「保育園経営のお金」について紐解いていくので、参考にしてみてください。
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Contents
保育園経営で儲けが出る仕組み・収支構造を確認
認可保育園は補助金が収入になる
国の許可をえて認可保育園になると国から補助金がもらえます。
認可保育園の収入は、上記した保育料に補助金を上乗せした金額です。
認可保育園の補助金は自治体や年齢別で異なる
認可保育園の補助金は預かる園児の年齢によって違います。
園児の年齢 | 補助金額 |
---|---|
0歳児 | 21万円 |
1・2歳児 | 10万円 |
3歳児 | 8万円 |
4歳児以上 | 6万円 |
上述の補助金額は世田谷区認可保育園の1例です。
支給される補助金額は職員の人数や年齢によって変わります。
保育園経営の利益の計算方法
保育園経営の年収、手元に残る年収、実質利回りの計算方法は以下のとおりです。
■保育園経営の年収(/年)
=収入(/月)×12(ヶ月)
■手元に残る利益(/年)
=(保育園経営の年収)-(保育園経営の年間のランニングコスト)
■保育園経営の実質利回り(※)
=(手元に残る利益)÷(初期費用)×100%
3種類の保育園経営を年収・実質利回り・初期費用・ランニングコストで比較
3種類の保育園経営を年収・実質利回り・初期費用・ランニングコストで比較してみました。
認可保育園 | 小規模認可保育園 | 無認可保育園 | |
---|---|---|---|
園児の定員数 | 50人~60人 | 6人~19人 | 6人以上で自由 |
年収 | 約7,000万円 | 約2,500万円 | 約1200万円 |
手元に残る利益 | 約4,000万円 | 約1,000万円 | 約400万円 |
利回り | 20~30% | 30~40% | 2~5% |
初期費用(実際の負担額※) | 約2億円 | 約3,000万円 | 1億5,000万円~2億5,000万円 |
表から読み取れる各保育園の収益に関する特徴は以下の通りです。
- 認可保育園
あずかれる園児の数が多く保育料、補助金ともに多いため年収が大きくなる。 - 小規規模認可保育園
規模が小さく初期費用もおさえられるので実質利回りが大きくなる。 - 無認可保育園
初期費用がかかり、実質利回りは低く儲けや投資効率を追求できない
※認可保育園と小規模認可保育園の大きな違いは定員数。
認可保育園は定員50~60名以上なのに対して、小規模認可保育園は19名まで。
ガッツリ初期投資して、大きなリターンを得るなら認可保育園一択です。
約7年間で初期費用を回収した後は、毎年約4000万円のキャッシュが手元に残ることになります。
一方で1番投資効率がいいのは小規模認可保育園。
認可保育園ほど年収は高くありませんが、初期費用が安くなる分実質利回りが高くなる傾向があります。
他の土地活用・不動産投資と比べても認可保育園の年収・利回りは優秀
認可保育園・小規模認可保育園は他の土地活用と比べても、ガッツリ利益を上げられるポテンシャルを秘めています。
土地活用 | 年収相場 | 実質利回り | 初期費用 |
---|---|---|---|
認可保育園 | 約7,000万円 | 20~30% | 約2億円 |
小規模認可保育園 | 約2,500万円 | 30~40% | 約3,000万円 |
無認可保育園 | 約1,200万円 | 2~5% | 約2億5,000万円 |
トランクルーム経営 | 約300万円 | 10~20% | 100~500万円 |
アパマン経営 | 約1,000万円 | 7~9% | 約2億円 |
太陽光発電 | 約500万円 | 5~8% | 500~1,000万円 |
年収では認可保育園と小規模認可保育園がTOP2を独占。
初期費用はアパート・マンション経営と同程度ですが、2.5倍~7倍の年収を見込めます。
一方で無認可保育園は、1番初期費用が高く、実質利回りはワースト1です。
利益を重視する人は一刻も早く選択肢から外すべきです。
世田谷区の保育園経営3例で年収・実質利回りなど具体的な数値を算出
以下では世田谷区の保育園経営の3つの経営事例をもとに、リアルな年収や実質利回りを紹介しています。
年収、実質利回り、初期費用、ランニングコストの具体的な数値を算出しました。
保育園経営のより具体的なイメージをつかんでください。
世田谷区の保育園経営の3つの事例
- 世田谷区認可保育園(500㎡、園児50人、保育士10人)
- 世田谷区小規模認可保育園(100㎡、園児10人、保育士5人)
- 世田谷区無認可保育園(250㎡、園児15人、保育士5人)
※保育園の面積や人数は世田谷区役所に電話で問合せています。無認可保育園に関しては実際に経営なさっているオーナーの方から情報をいただきました。
【事例①世田谷区認可保育園(園児50人)】年収7,344万円・実質利回り21%
- 年収:7,344万円
- 初期費用:2億280万円
- ランニングコスト:262万円(/月)
- 実質利回り:21%
園児50人の認可保育園を経営している事例です。
2億280万円の初期費用がかかりましたが、年収は7,344万円に届き、経営スタートから6年で初期投資を回収。
経営の黒字化を達成しました。
園児の内訳と補助金額は以下の通りです。。
園児の年齢 | 人数 | 補助金(1人あたり) | 補助金額 (合計) |
---|---|---|---|
0歳児 | 2人 | 21万円 | 42万円 |
1・2歳児 | 3人 | 10万円 | 30万円 |
3歳児 | 10人 | 8万円 | 80万円 |
4歳児以上 | 35人 | 7万円 | 210万円 |
【年収・利益・利回り・初期費用・ランニングコストの計算・内訳】
〈年収〉=7,344万円
〈手元に残る利益(年間)〉=4,200万円
〈実質利回り〉=21%
〈初期費用〉=2億280万円
総額 | 国からの補助・助成金 | 実際の負担額 | |
---|---|---|---|
建築費 | 5億円 | 3億円 | 2億円 |
内装工事費 | 300万円 | 170万円 | 130万円 |
宣伝広告費 | 30万円 | 0円 | 30万円 |
保育士求人費 | 20万円 | 0円 | 20万円 |
設備費 | 150万円 | 60万円 | 90万円 |
コンサルタント費用 | 10万円 | 0円 | 10万円 |
〈ランニングコスト〉=262万円(/月)
経費 | 金額(/月) |
---|---|
人件費(職員10人) | 200万円 |
水道光熱費 | 10万円 |
画用紙、洗剤など消耗品 | 2万円 |
電話代ほか雑費 | 3万円 |
【事例②世田谷区小規模認可保育園(園児10人)】年収2,460万円・実質利回り38%
- 年収:2,460万円
- 初期費用:3,078万円
- ランニングコスト:108万円(/月)
- 実質利回り:38%
上述したように小規模認可保育園は初期費用が安いわりに年収が高いのが特徴。
3年目には経営の黒字化に成功しています。
園児10名と補助金額の内訳は以下の通りです。
年齢 | 人数 | 補助金額 (合計) |
---|---|---|
0歳児 | 5人 | 105万円 |
1・2歳児 | 5人 | 50万円 |
合計 | 10人 | 155万円 |
【年収・利益・利回り・初期費用・ランニングコストの計算・内訳】
〈年収〉=2,460万円
〈手元に残る利益(年間)〉=1,164万円
〈実質利回り〉≒38%
〈初期費用〉=3,078万円
総額 | 国からの補助・助成金 | 実際の負担額 | |
---|---|---|---|
建築費 | 1.5億円 | 1.2億円 | 3,000万円 |
内装工事費 | 100万円 | 60万円 | 40万円 |
宣伝広告費 | 10万円 | 0円 | 10万円 |
保育士求人費 | 10万円 | 0円 | 10万円 |
設備費 | 30万円 | 17万円 | 13万円 |
コンサルタント費用 | 5万円 | 0円 | 5万円 |
〈ランニングコスト〉=108万円(/月)
経費 | 金額(/月) |
---|---|
人件費(職員5人) | 100万円 |
水道光熱費 | 5万円 |
画用紙、洗剤など消耗品 | 2万円 |
電話代ほか雑費 | 1万円 |
【事例③世田谷区無認可保育園(園児15人)】年収1,500万円・実質利回り2%
- 年収:1,500万円
- 初期費用:2億5,310万円
- ランニングコスト:91万円
- 実質利回り:2%
実際の事例でも無認可保育園でガッツリ稼げている事例はありませんでした。
億を超える初期費用を自分で用意しないといけないのにもかかわらず、年収は8桁に届くのがやっと。
「儲けは度外視!待機児童問題の解決に力を貸したい」というボランティア精神に溢れた人以外は、検討しなくていいでしょう。
【年収・利益・利回り・初期費用・ランニングコストの計算・内訳】
〈年収〉=1,500万円
〈手元に残る利益(年間)〉=408万円
〈実質利回り〉=2%
〈初期費用〉=2億5,310万円
総額 | 国からの補助・助成金 | 実際の負担額 | |
---|---|---|---|
建築費 | 2億5,000万円 | 0円 | 2億5,000万円 |
内装工事費 | 150万円 | 0円 | 150万円 |
宣伝広告費 | 50万円 | 0円 | 50万円 |
保育士求人費 | 30万円 | 0円 | 30万円 |
設備費 | 70万円 | 0円 | 70万円 |
コンサルタント費用 | 10万円 | 0円 | 10万円 |
〈ランニングコスト〉=91万円(/月)
※無認可保育園は人件費を節減できます。国内の大半の無認可保育園は認可保育園の職員より給与が安いです。
(参照:厚生労働省HP「平成29年賃金構造基本統計調査」)
経費 | 金額 |
---|---|
人件費(職員5人) | 75万円 |
水道光熱費 | 10万円 |
画用紙、洗剤など消耗品 | 3万円 |
電話代ほか雑費 | 3万円 |
土地活用の保育園経営は認可保育園が儲かる王道
「保育園経営は本当に儲かるのか?」
その問いに全力で答えるべく、3種類の保育園経営の年収・実質利回り・初期費用・ランニングコストの事例をあげお答えしてまいりました。
火を見るより明らかとなった事実は、儲けを重視するなら認可保育園の経営を検討すべきだということ。
- 認可保育園
→年収8桁後半を狙える - 小規模認可保育園
→40%近い利回りを狙える
保育園経営に少しでも興味のある方、まず自身の土地で認可保育園が経営できるか区役所に問合せてみましょう。
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- あなたの土地で実現可能な有効活用プラン
- 初期費用や収入、ランニングコストなどの見積もり
など、賃貸経営から駐車場経営まで多種多様な土地活用方法の資料を受け取れます。
情報収集したり、プランや見積もりを比較検討するにはもってこいです。
一括資料請求するなら、 NTTデータグループで信頼性バツグンのHOME4U土地活用がおすすめです。
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